★次世代の事故修理は危険がいっぱい!

自動ブレーキの付いてるクルマって安全じゃないの?
これからどんどん増えてくると思うんだけど…

もちろん、障害物をいち早く認識して、自動ブレーキを
作動させるので、安心ですよねー。
でも、そんなクルマを修理する時、とっても重要な事が
あるんです。
近年自動ブレーキなど、先進安全装置を搭載しているクルマが増えてきています。2018年には、新車販売の約80%以上に装着されていて、間もなく国も自動ブレーキを新車に搭載することを義務付けるとしています。
自動ブレーキは、緊急時に自動でブレーキをかけて、衝突回避や損傷軽減に絶大な威力を発揮していますが、実は誤作動を起こすこともあるんです。
通常、クルマに搭載しているカメラ・レーダー・センサーは、前方をまっすぐ向いていますよね?それが、修理によってよそ見していたら… カメラ・レーダー・センサーの取付位置が少しでも変形していれば、”よそ見”状態になるんです。その結果、障害物を認識しないで衝突したり、必要のない障害物を認識し急ブレーキをかけたりする可能性もあるんです。

えー!修理に出したら当然直っているものだと思ってた。
見た目だけじゃダメなんだね。
取付けてあるとこが、歪んでないかどうすればわかるの?

今までの修理は、寸法をメジャーで図ってたんだけど
それでは、正常な位置の証明にはならないですよね。
そこで、3次元ボデー計測を使用するんです。
3次元ボデー計測
3次元ボデー計測
ボデーの基準穴、足回りのボルトなど、クルマ全体の歪みを計測し、それぞれが3次元(縦横高さ)で正しい位置にあるかを測定し、数値で示すことができます。もし、基準から外れていると、そのポイントのNGが出て、ズレ量もわかります。

これで、ボデーの歪みは判別できますね。
でも、足回りが狂っていても、誤作動の原因にもなるんです。

ん~。わかんないなぁ
4輪アライメント
4輪アライメント
ボデーはしっかり直って、カメラ・レーダー・センサーがしっかり前を向いていても、タイヤの位置がズレていたら、進行方向を向いていないことになります。タイヤの位置も4輪とも基準値にある事が大前提です。
いわゆるカニ走りってやつです。進行方向とクルマの中心がズレている現象です。このスラスト角も正確に測定しないと、完全な修理とは言えないんです。
そして、ボデー計測・4輪アライメント測定した後に、エーミング作業となります。
エーミング作業
エーミング作業

ボデーや足回りが正常になっていることを確認して、
ここからが本題のエーミング作業です。

エーミングってなに?
正常な位置にすべて入ってるとしたら
これで安心じゃないの?

エーミング作業は、クルマにあなたの見るのは
ここだよーって、教えてあげる作業(校正)なんです。
この校正をして、初めて自動ブレーキが正常に働くんです。
カメラ・レーダーのエーミングは、クルマの前方(ミリ単位の所定の位置)にターゲットを設置し、クルマのコンピューターに登録する作業です。
上記以外でも、踏み違い防止のソナーや、360°モニターの校正などもクルマのコンピューターに登録が必要です。

自動ブレーキのクルマって、ちゃんと修理しないと誤作動を起こす
原因になるんですよ。
実は、ここまでできる業者さんってまだまだ少数なんです。

ホント怖いわねー。
自分の安全を守るために、しっかりした所で
修理をお任せしないとね。