エーミング作業で、一番時間を要するのが、正確な位置にターゲットを設置することです。
車両中心線や、側線を墨出するときに、以前は水糸を使用していましたが、最近ではレーザー墨出器を使用している方も多いと思います。一人でも作業可能なので当社でも大変便利に使用しています。
しかし、せっかく簡単に車両中心線が引けても、中心線上の指定された距離に直交線を引く事が、意外に難しくないですか?
私もいろいろな講習に参加しましたが、水糸をつかって半円を画き交差した点を結んだり、小中学校で使用した巨大な三角定規を使ったり…
直角が出るレーザー墨出器を使用しても、車両前後の降り下げ2つと、ふり下げからの距離を同時に合わせていくのは、とっても時間が掛かりせっかちな私はとても「イライラ」してしまいます。(笑)
レーザー墨出器とレーザー距離計を搭載した高価なターゲットスタンドでも、前後ふり下げと距離の3点を同時に合わせることは変わらないと思っています。
そこで今回は、ボデーショップ林と、宮城県のホシバンで2020年に共同開発した画期的なツール
「H2ボード」をご紹介いたします。
使い方は簡単!
レーザー墨出器で引いた中心線上にH2ボードの短編罫線を合わせるだけ!
あとは、H2ボードを動かして、ふり下げからの距離を測り微調整。これで正確な直交線の出来上がりです。
ホンダ車の様に、車両中心線を引いて、フロントタイヤからの距離を直交線まで測れば簡単に設定できます。
他にもこのH2ボードはこんな使い方もできます。
クオータパネル損傷時にブラインドスポットモニタ(BSM)の角度測定に使用できるんです。
BSM取付ブラケットには、【調整しろ】がなく、クオータパネル鈑金時や交換時に、パネル調整時にBSMの取付角度を計測しながら調整しなければなりません。
写真の様に、BSMスタンドを直交線上に設置すれば簡単に測定できちゃいますね。
BSMが正しい角度にないと、エーミングもできません。角度測定は必須です。
参考までに、過去に当社が保険会社向けに作成したレポートを添付いたします。このレポートは、マツダ車のクオーターパネル鈑金に伴うBSM角度を、損傷していなかった反対側のBSM角度と同じにしたレポートです。
BSMの角度測定で、測定時間を鈑金工賃に含めたレポートでした。
このように、H2ボードは直交線を要する墨出に大変有効です。
今回は、H2ボード1枚、BSMスタンド1本のセット販売いたします。
価格等は、お電話・メールにてお問合せ下さい。
ボデーショップ林 株式会社 TEL086-296-9770 info@chokoban.com