新型コロナの影響の影響か、入庫量も落ち着いているこの頃です。でも、こんな時こそ新しい技術にチャレンジしていきたい!
さて、先日のデミオに引き続き、今回は、関西ペイントさん監修のもと、関西ペイントの水性クリヤーを塗装してみました。その様子をご覧いただければと思います。
今回の対象車は、ダイハツムーブ。お客様より下取りさせて頂いたお車を代車で使用するために補修しました。
最初の工程は、塗装ブースに入れて、塗らないところをマスキング。塗装面の油分を取り除くために脱脂作業をします。塗装前の大事な下準備ですね。
そして、当社でクルマにあわせて調合をしたスペシャルブレンドの、水性カラーベースを塗装していきます。
あたりまえですが、クルマの塗装では、一台ずつお客様の車にあわせて熟練したスタッフが、スペシャルブレンド調合をしているんです。「腕のみせどころ」ですね。
当社は環境に優しい水性塗料を使用しているので、シンナーの臭いはしませんよー。
じゃー実際に塗装していきましょう!先ずは茶色いカラーベースから
1回目の塗装が終わると、でっかいドライヤーで一旦塗装面を乾かせていきます。水性塗料は、シンナー分がなく、自然に乾きにくいのでドライヤーを使用しての強制乾燥をしていきます。
この工程を、今回は4回繰り返しました。
カラーベースの塗装が終了しました。画像でわかると思いますが、ツヤはありませんね。これはシンナー系の塗料との大きな違いなんです。でもこの時点では、色があっているのか?不安になりますね。
この後透明なクリヤー塗装を施すと、ばっちりな状態になってくれるはずなんですが…
さて、今回のメイン。透明な「水性のクリヤー」を塗装していきます。
水性のクリヤーは発売されたばかりで、ほとんどの業者さんがまだ未体験ではないでしょうか?チャレンジしがいがありますねー。
カラーベース同様に、一回ごとにでっかいドライヤーで乾燥させながら、合計3回塗装しました。
塗装中は、防毒マスクと、静電気防止の塗装スーツを着用していますね。スタッフの健康と、品質向上には欠かせません。
さて、下の画像が、塗りたての状態です。なんだか乳白色に見えます。
でも心配無用!15分ほどの放置で透明に変わっていきます。その後塗装ブースの温度を60度に設定し、40分間焼き付けて完成です。
通常のシンナー系クリヤーですと、60度15分ほどで完成ですが、水性のクリヤーは約3倍の乾燥時間が掛かります。作業性と光熱費の問題で、普及するまでは、もう少し時間が掛かりそうですね。
今回は、たまたま来店されていた保険会社のアジャスターさんにも作業を見学頂きましたよ。
品質については、表面を磨き処理した後に検証したいと思います。そうそう、前回のデミオはいい感じのツヤ感でした。
環境に優しい水性塗料。ますます業界に広がって聞けばいいと思いました。
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