ミリ波レーダのエーミングで、整備要領書でよく記載されているのが、エンブレムの中心です。
当社も2018年頃から2021年頃までダイハツのD下部から2mmとか、スバル車のこの星印…とかよくスケールで測っていました。
「エンブレム中心」は左右の中心と、上下の中心があります。
トヨタ車のミリ波レーダなど、高さに参考値が記載されているものの、その数値が全車体に当てはまるものとは限りませんね。(タイヤとか、サスの状況により変化しますよね。)
今回は、当社で実施しているエンブレムの中心の出し方を書いてみようと思います。
(修理書をよく読んで、この方法が使用できるのであれば参考にしてください。実際に割出した中心が修理書記載位置にあるかも確認してください。)
1.エンブレムにマスキングテープを貼り付け、エンブレムの上端・下端に印をつけます。
2.次にマスキングテープを重ねるように貼り
3.同じように上端・下端に印をつけます。
4.上のマスキングテープを少しずつ上端の印が下端の印まで剝がしていきます。
5.折り返し点が中心になります。下側のマスキングテープに印をつけます。
これで高さ方向の中心を割出すことができますね。
左右方向も同様にします。
これで上下と左右のエンブレム中心が完成です。
新型のステップワゴンはこの中心にSSDの後方を合わす指示がありますので
このように高さを合わせます。(当社では、レーダー墨出し機を」使用して、SSTの高さを出しています)
あとは適正な距離で、車両中心(エンブレム中心)をレーダー墨出し機で正確に計測し、設定完了です。
いかがだったでしょうか?作業者はクオン君。このやり方を教えてくれたスタッフです。(拍手!!)
デーラーさんに聞くと、ミリ単位で記載してある参考値で高さを合わせているところが、ほとんどでしたが、車体により、当然高さは異なると推測されますし、車体のミリ波レーダーとSSTは数メートル離れているので、工場の床のレベルが水平とは限りません。
この記事をご覧の整備工場様に参考にしていただき、正確なエーミングを実施して頂ければと思います。