こんにちは、岡山エーミングセンターの林です。
岡山エーミングセンターのHPを検索頂いてる方で、「エーミングターゲット自作」の検索ワードで検索頂いている方が、結構多いことがわかりました。ありがとうございます。
特定整備も始まり、エーミングターゲットをどうやって揃えようか?と苦慮している整備業者さんも悩んでおられるんじゃないでしょうか?
そこで今回は、当社で使用している各メーカーのターゲットを製作過程を大公開!という記事です。
(業者様向けです。)
今まで多くの車種のエーミングを実施してきた当社では、もちろん国産各メーカーのターゲットを揃えています。
実はこのターゲット、メーカーによっては純正品としては販売されていないものもありました。
自作しなさいって事ですね。
各メーカーの整備マニュアルでは、一辺12cmの正方形を白・黒3枚ずつ張り合わせて制作とか、縮小版を拡大コピーして制作とか、詳しいサイズまで指定されているんですが、現物はありません。
当社も、エーミングを始めたころには、修理マニュアル記載の通り、コピー用紙に拡大縮小コピーをし、段ボールに張り付けてやっていましたが、見た目と耐久性と作業効率が…
当時は、あまりエーミングの情報がなくて、1台1台車種ごとにターゲットを作成してやっていましたが、どうも効率が悪い。
そこで、かなりの数のターゲットを修理マニュアルから調べて、サイズが同じものが多い!ってことで、各メーカーのターゲットを2018年後半くらいから製作していきました。
材料は、看板などで多く使われているアルミ複合板。
マスキングの前に、白い部分をペーパーで傷をつけてつや消し状態にします。
適応のサイズにマスキングをして
塗料が密着するように足付けをしていきます。
足付けをしっかりしないと、不具合の原因になりますのでご注意。
つや消しの黒を塗装していきます。(施工は新人ベトナム実習生のトアン君)
ターゲットにしたとき、光の反射で、認識しない場合があるので、つや消しにしました。市販のスプレーでも気軽にできそうですね。
完成です!
軽量で、厚みも程よくあり段ボールターゲット以上の品質ですね。こんな要領で、各メーカーのターゲットを製作しました。
ちなみに、マツダの●ターゲットは、カッティングシートで作りました。
さて、最近では、いろんな機械工具メーカーさんが、独自のターゲットボードを販売されていて、これがあれば、ほとんどのエーミングは完了すると思います。
でもご存知の通り、とってもとっても高額です。
いつ使うかわからない様々なメーカーのターゲット。揃えるにはハードル高いんじゃないでしょうか?
結局、エーミング自体をあきらめかけている業者さんも多いことかと思います。
エーミングにチェレンジする事すら二の足を踏んじゃいますよね。
これらのターゲットは、純正品が無いので、品質的にも当社のようなやり方で簡単に制作できると思います。一度チャレンジしてみてくださいね。
ご参考:当社では、整備マニュアルで指示のあるターゲットは純正を使用しています。(スバルアイサイト用など、モザイク模様の物や、ミリ波レーダー用のターゲットなど)これは、指定の純正品を使用することによって、エーミングの正確性や、測定品質を担保できると考えているからです。