トヨタのミリ波レーダ調整(ミリメータウェーブレーダセンサASSY調整)では、三角錐△のリフレクタを使用します。
このリフレクタは、車両中心線上の決まった距離・高さに設置する必要があります。
今回は、当社で実施している高さの設定方法をご案内します。
車両設置場所の水平度の計測を済ませた後、お客様の荷物を降ろしタイヤの空気圧を規定値に合わせた状態で、先ず車両中心線をレーザー墨出器を用いて墨出します。
フロントの降り下げからの距離を測り、100均で購入したねんど板(プラスチック製)の中心点がくるようにねんど板を設置し床にマスキングテープで固定します。
この上に、トヨタ純正のリフレクタを規定高さにして設置するのですが、修理書には次のように書かれています。
SST(リフレクタ)の中心をミリメーターウェーブレーダーセンサASSY(エンブレムの中心)に合わせるように調整する。
参 考 :
SST(リフレクタ)の中心をミリメーターウェーブレーダーセンサASSY(エンブレムの中心)に合わせるように調整する
参考値:
766.5 mm(C-HR NGX50の場合)
リフレクターの高さを調整する時、いきなり参考値に合わせるのは乱暴です。個々の車両のタイヤの状態や、サスペンションの状態で、ミリ波レーダの高さが違います.
エンブレムの中心高さに、きっちりリフレクターの高さを合わせる必要があると思います。
コンベックスを使用し、目視で高さを測ると、相当な誤差が生じる可能性があります。
当社で使用しているレーザー墨出器は、ジンバル搭載なので、振り子の要領で水平線を出すことができます。
これをジャッキの上にのせて、エンブレムの中心にレーザーを合わせ、その高さがリフレクターの中心になるように高さを調整しています。
これでより正確にエーミングができますね。
業者の皆様、参考にしてみてください。