岡山エーミングセンターの林です。当社のブログをご覧いただきありがとうございます。まだエーミングを始めませんか?①をご覧になっていなければ、ぜひそちらからご覧ください。エーミングを始める前に整備要領書の確認が最重要だと考えているからです。どうぞよろしくお願いします
さて今回は、当社を含め、板金塗装工場が頻繁に直面する登録作業の代表格、トヨタ車のウルトラソニックセンサの角度登録について書いていきます。前後のバンパーについている「丸いソナー」のことです。
2.3年前に整備工場まわりのうわさで、バンパー交換の時、エンジンを切った状態だとエラーが出ないから必要ないんだ!って言っていたような… もちろんNGです。
整備要領書をよく確認し登録作業が必要か判断しましょう。
測定・登録方法は簡単です。整備要領書に詳しく出ていますが、要約したら以下の手順になります。
1・車両を平滑な場所に設置し、0点(完全な水平)を記憶させたデジタル角度計を用いて、
フロント側4箇所とリヤ側4箇所で路面角度を測定し、規定値を確認して記録する。
2・車内の荷物を降ろし、タイヤの空気圧を正規に調整する。
3・各々のセンサの高さ、角度を測定し、規定値内か確認する。
4・DTCが検出していないことを確認し、スキャンツールで各々の角度を登録する。
各々のセンサの高さや角度を計測し、記録していくのですが、ただメモするだけでは、どのセンサだっけ?とか、数値が基準値内に入っていのかな?なんて頭の中がいつも混乱しちゃっていました。
そこでポイント!
当社では、下記のようなエクセルの表を作成し、測定前に整備要領書を確認して規定範囲の数値を記入してから計測に入ります。
こうすることにより、測定と同時に基準値内なのかが把握できますし、スキャンツールで登録する時にも スムーズに入力できるようになります。
FL? FRC?など迷わなくなります。せっかく計測したのに、違うセンサの数値を入力しては本末転倒ですからね。
また、登録する前に入力した数値を写真にて記録するようにもしていて、上記のエクセルのシートと共に保管しています。エビデンスも大切ですからね。
いかがだったでしょうか?意外に簡単に登録できると思いますよ。
スキャンツールは必須なのでお持ちかと思いますが、デジタル角度計も安価で入手できますので、難易度は優しい方かと思います。(当社では、アタッチメントにスズキ純正品を使用しています。)
最後までご覧いただきありがとうございました。
【備考】
スズキ車の場合は、高さと角度が規定値内かを確認すればOK。
ダイハツ車は、ソナーより1mのところに壁を設置しソナーエリア検査を実施します。