バンパー交換時に、センサーが付いているクルマの入庫が増えてきました。
実はこのセンサーは、誤発信抑制や、障害物検知でブレーキ操作をする機能が付いている事があるんです。
この調整(エーミング)がなされていないと、誤作動を起こし、思わぬ時に急ブレーキが作動する恐れがあるんです。
怖いですねー。
今の車は、バンパー交換だけだからって、気軽に交換しちゃうと、危険なんですよ。
実は、今年(2020年)4月から、このセンサーの付いているバンパーの脱着作業が、電子制御装置整備に指定され、認可を得た業者しか作業できなくなっているんです。(4年間の経過処置はありますが)
さて、今回は、トヨタアクアのセンサーの校正(エーミング)作業をご紹介しますね。
先ずは、フロントに4つ付いているセンサー。それぞれの高さを計測します。
このお車は、センサー下にスポイラーが張り出しているので高さを測りにくいですが…
当社では、センサーの中心めがけてレーザーを水平に照射して、このボードの高さを計測しています。
これなら正確に計測できますね。
4つのセンサー高さを計測したら、次にそれぞれの取付角度を計測します。
デジタル角度計を使い、一個ずつ順番に…
そして、それぞれ計測した結果が ↓ ↓
(手書きできちゃない字ですがw)
この結果を、クルマにスキャンツールを接続して入力していきます。
そして、データーを更新したら完了です。
最後に、この結果を、きちんと整備記録簿に記入して、お客様の車検証入れに写しを入れて完了です。
これからの事故修理は、こんな整備が求められるんですね。今までのようにはいかないんです。
しっかりと整備することが、お客様の安全に繋がります。